社会福祉士試験 合格体験記③ ~総評編~

こんにちは。弁護士・社会福祉士の村松綾子です。

今回は、社会福祉士・合格体験記の最終回です。

 

【結果】

合格率:25.8%、 合格得点:86点/150点

私の得点:99点 (午前:54点、午後:45点)

 

【試験全体の総評】

・過去問をきっちり解いていたら合格する従来の試験とは、一線を画すものであるとの印象を受けました。

・いわゆる単純な暗記物の問題は減り、実務的な知識を問われる問題が増え、学生より社会人に有利な試験に感じました。

・私も弁護士という職業柄、⑨低所得者に対する支援と生活保護制度、⑪権利擁護と成年後見は満点に近かったですが、一方で⑯高齢者に対する支援と介護保険制度はボロボロでした。

ただし、過去問を繰り返し、簡単な問題をきちんと落とさず解いていたら、高得点にはならないものの、合格点には到達していたと思います。

・難しい問題、簡単な問題、迷う問題が混在しており、難しい問題でこだわりすぎると、簡単な問題で落としてしまう可能性があると思います。

従来の試験より、問題を解くテクニックと福祉分野に関心を寄せているかが問われた気がします。その点で、福祉新聞を購読していたのが良かったのかなと思いました。

・今回の問題はとても迷う問題が多く、予備校の解答速報も遅く、解答割れが多数ありました。

私も、ある予備校の解答速報では88点で、別の予備校の解答速報では103点という結果だったため、とても不安でした。そのため、解答なしという問題もあるかと思いましたが、一切なくとてもびっくりしました。予備校の解答速報が10点以上割れていることからも、従来とは違った傾向の試験であったとは思います(司法試験の択一では、そんなに解答が割れることがありえないです)。

社会福祉士試験 合格体験記② ~試験当日編~

こんにちは。弁護士・社会福祉士の村松綾子です。

今回は、社会福祉士国家試験の、試験当日編です。

 

【1.試験会場に着くまで】

・「会場は寒いし、椅子が固い」と聞いていたので、クッション2つと掛け布団とホッカイロを持っていく。

・試験会場(熊谷市の立正大学でした)に1時間前に到着。

 

【2.試験会場について】

・早めに試験会場の教室に入れてもらえた。部屋は寒いと感じなかったが、椅子が最新式(自動で椅子が閉じるタイプ)のため、体勢が常に前かがみになるのが辛かったので、クッションを持ってきて本当に良かったです。

・長い机1つに受験生は2人という恵まれた環境で、隣の人の音などは全く気にならなかったです。試験直前まで、合格教科書を見返す。特に暗記物の人物などを直前に見返す。

 

【3.試験(午前の部)】

・まず、問題を見て、忘れないうちに人物の問題から解こうとしたものの、外国の人物が全く出ていなくて本当に焦ってしまった。「日本人の人物1問だけかよ!」「あんなに勉強したのに!」心の中で「え~」と叫んでしまったが、冷静になろうと、最初から解き始めることにした。

・⑥福祉行財政と福祉計画、⑦社会保障、⑧障害者に対する支援と障害者自立支援制度は難しく感じた。

・全体的に、(ⅰ)難しい問題、(ⅱ)問題の趣旨が分かりづらい問題、(ⅲ)簡単な問題が混在しており、今までよりも問題を解くテクニックが要求されているように感じました。時間切れになった人も多かったように思います(日本社会事業大学の同級生の話)。

・また、人物が出ないなど、単純な暗記物の問題が少なく、実務的な問題が増えた印象で、学生より社会人経験者が有利なように感じました。

・時間が20分余ったので、「2つ答えよ。」問題などのマークミスがないように確認をしました。

※午前の部が終わり、「難しかった。」と話していた受験生が多かったです。また、午前の試験だけを受けて、あきらめて帰宅してしまう人も結構いました。

 

【4.試験(午後の部)】

・午前同様に人物が全く出ない。

・出たのは、実務的な知識を問う問題が多く、個人的には午前より難しく感じた。

・⑯高齢者に対する支援と介護保険制度は、全然わからず、介護職の人は有利だろうなと感じた。

・事例問題も難しく、結構悩むものが多かったように感じた。(過去問の事例問題をやればよかったと後悔)

※試験が終わった後、「午後は簡単だったよね。」と話している受験生が多く、非常に不安になりました。

社会福祉士試験 合格体験記① ~準備編~

こんにちは。弁護士・社会福祉士の村松綾子です。

 

今回から、平成29年に行われた、社会福祉士国家試験の合格体験記を、3回に分けて掲載します。

少し前のことになりますが、受験生の方の参考となれば幸いです。

 

【平成28年10月】

・日本社会事業大学の同級生と懇談会をして、気合をいれた。

・合格教科書(著:飯塚慶子先生)とその3年分の過去問を解き始めた。

合格教科書と過去問を、1回分終える。(※ただし、事例問題は時間がなく、全くやらなかったです。)

 

【平成28年11月】

・日本社会事業大学で、東京アカデミーの模試を受ける。

(結果)学校受験者155名中12位、総受験者2821名中130位

※まずまずの成績でしたが、「就労支援サービスと更生保護制度」が8点中1点だったので、0点科目がないように気をつけようと思いました。また、午前科目より午後科目のほうが苦手なことが判明したので、午後科目に力を入れることにしました。

 

【平成28年12月】

・合格教科書と過去問の2回目を解き始める。しかし、体調が悪化。あまり勉強できない日々が続く。

 

【平成29年1月】

・東京アカデミーの模試の復習と、過去問の3回目を解き始める。しかし、過去問3回目が解き終わらない。

 

【平成29年1月27日(試験2日前)】

・体調悪化で、夜間救急外来へ。

 

【平成29年1月28日(試験前日)】

・人物だけ復習して体調を整える。