こんばんは。弁護士・社会福祉士・保育士の村松綾子です。
新埼玉法律事務所にも、埼玉弁護士会(←クリックでホームページが別窓で開きます)の公式キャラクターの『桜田ベンゴ』が来ました!
背中の六法全書がカワイイですね。埼玉弁護士会の認知度アップに貢献してくれると思います。
こんばんは。弁護士・社会福祉士・保育士の村松綾子です。
新埼玉法律事務所にも、埼玉弁護士会(←クリックでホームページが別窓で開きます)の公式キャラクターの『桜田ベンゴ』が来ました!
背中の六法全書がカワイイですね。埼玉弁護士会の認知度アップに貢献してくれると思います。
こんばんは。弁護士・社会福祉士・保育士の村松綾子です。
本日は、離婚調停の際によく聞かれる、
「Q 離婚調停の際に、裁判所に子どもを連れて行ってもいいのでしょうか?」
という質問にお答えします。
A 事前に裁判所に相談をして下さい。
事前にご相談いただけないと、お部屋の関係など、裁判所も困ってしまいます。
そこで、調停の係属証明書や調停員から渡される調停期日のお知らせの紙を提出して、保育園の一時保育を利用して、お子さんを保育園に預けて、調停に出席される方もいます。
どうしても預け先がない場合や、一時保育を利用する金銭的な余裕がない場合には、自宅や代理人弁護士の事務所の電話で、調停を実施できる場合があります。
当事務所に、離婚調停事件などについて依頼を受けている方の場合、お子さんを連れて新埼玉法律事務所にお越しいただき、お母さんが裁判所と電話調停をしている間に、お子さんが別の部屋に待機できる年齢であれば、別の部屋で遊んで待ってもらうこともできます。
私が弁護士になりたての頃など、電話会議もなく、どうしても依頼者の方が、ご自身の赤ちゃんを裁判所に連れて行かなくてはならず、離婚調停中に赤ちゃんが泣き出してしまい、村松が赤ちゃんを抱っこして、裁判所の廊下をふらふら歩いたこともあります。
また、赤ちゃんの場合にはいいのですが、4歳以降になってくると、いろいろな言葉もわかってくるので、離婚調停の際にお子さんを同席させることが望ましくない場合もあります。
離婚調停は、相手方(子の父親)を悪く言う部分もあり、お子さんのアイデンティティを傷つけない観点から、あまり離婚調停の内容をお子さんに聞かせない方がいい場合があります。
しかしながら、お子さんを祖父母や保育園などに預けられる環境が整っている方ばかりではないので、臨機応変に対応せざるを得ないと思います。
判断に迷われた際には、事前に裁判所や担当弁護士にご相談下さい。
こんばんは。弁護士・社会福祉士・保育士の村松綾子です。
本日は、認知症初期集中支援チームについてお話をしたいと思います。
私は弁護士・社会福祉士として、成年後見人を利用したいというご家族から、以下のような相談をよく受けます。
Q 父が認知症のようです。しかしながら、父は「自分が元気だ!」と言い張っていて、なかなか病院に行ってくれません。どうしたらいいでしょうか。
成年後見の申立てもしたいのですが、医師の診断がないと難しいと言われてしまいました。どうにかして、父に病院に行ってもらう方法はないのでしょうか。
A 認知症初期集中支援チーム(←クリックで、さいたま市ホームページが別窓で開きます)のサポートを利用する方法もあります。
認知症初期集中支援チームとは、認知症サポート医、医療・福祉・介護の専門職(看護師、精神保健福祉士、社会福祉士等)で構成される、認知症の支援チームです。
さいたま市では、「認知症初期集中支援チーム」を5チーム設置し、認知症の方や認知症の疑いのある方、また、その御家族に対し、早期対応の支援を開始します。
認知症の方も、なかなか家族の言うことは聞いてくれないけれど、第三者である看護師や社会福祉士が病院に付き添うことで、病院の受診を断固拒否していた認知症の方の態度が和らぐことがあります。
対象となる方は、さいたま市内に居住する40歳以上の方で、在宅で生活しており、かつ認知症が疑われる方又は認知症の方で、次のいずれかに該当する方。
①医療サービス、介護サービスを受けていない方、または中断している方で以下のいずれかに該当する方
・認知症疾患の臨床診断を受けていない方
・継続的な医療サービスを受けていない方
・適切な介護サービスに結び付いていない方
・介護サービスが中断している方
②医療サービス、介護サービスを受けているが、認知症の行動・心理症状が顕著なため、対応に苦慮している方
まず、チームの利用にあたっては、地域包括支援センター又は各区役所の高齢介護課にお問い合わせください。
こんばんは。弁護士・社会福祉士・保育士の村松綾子です。
私の知人のお子さん(小学生)が、「図書館を使った調べる学習コンクール」に応募して、入賞したとの連絡を受けました。
実は、そのお子さんが調べるテーマの中で、「弁護士にインタビューをしたい」とのことでしたので、そのインタビューにお答えしたのです。
お子さんの質問には、「明らかに悪いことをしたと思われる人でも、弁護しなくてはならないのですか?」など、なかなか高度なものも含まれていました。
お子さんの入賞、おめでとうございます。また、弁護士の業界に興味を持っていただけてよかったです。
こんばんは。弁護士・社会福祉士・保育士の村松綾子です。
今回、弁護士ドットコム様に、私のインタビュー記事を掲載していただきました。
弁護士になったきっかけ、仕事をする上での考え方、問題意識など・・・
自己紹介的な内容を、よくまとめていただきました。
(弁護士ドットコム様、ありがとうございました。)
以下、インタビュー記事を引用いたします。
最初のきっかけは、小学生の頃に、知的障がい者の方の刑事裁判について書かれた本を読んだことです。著者の副島洋明弁護士は、知的障がい者の方の刑事裁判の弁護を多く担当していて、知的障がい者の方の人権擁護のために活動していました。副島先生の活動について書かれた本を読んで、子どもながらにとても感銘を受けたことを覚えています。
大学に入学した当初は、羽を伸ばそうと思っていたのですが、司法試験を目指す志が高い周りの人たちに影響を受けて、忙しい毎日でした。司法試験予備校で勉強する一方、家庭教師や塾講師、法律事務所でのアルバイトもかけ持ちしていました。
――注力分野とその分野に注力している理由について教えてください。
特に、福祉・保育・相続分野に力を入れています。これらの分野に詳しい専門家とも協力しながら、1つ1つの案件に取り組んでいます。
法律的な部分は弁護士が解決できますが、それだけでは十分な支援ができません。法律の知識ではカバーできない問題の解決や心のケアが必要な場合は専門の相談員につなぎ、依頼者を総合的にサポートしています。
借金の問題を例として挙げてみますと、自己破産などの手続きは弁護士が対応しますが、借金の背景にアルコール依存などの心の問題がある場合は、専門の相談員につなぎます。また、離婚問題を抱えている方やDV被害者は、精神的にダメージを受けている状態なので、メンタル面をケアするために専門の相談員にサポートを依頼します。
私自身も、弁護士になってから日本社会事業大学に通い、社会福祉士の資格を取りました。社会福祉士は、福祉や医療保険サービスと連携して、障害などによって日常生活を営む上で支障がある人を支援する仕事です。この資格を取得したことで、福祉や保育の専門家とのネットワークが広がり、より手厚いサポートを提供できるようになりました。
――弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
知的障がいのあるDV被害者の方が、一時的に避難するにあたり、環境が悪い宿泊所に滞在することになってしまい、私に電話で助けを求めてきたことがありました。
私が迎えに行ったところ、土下座するほど感謝されたのですが、「土下座して謝らないと、自分の権利を守れない人生を送ってきたのかもしれない」とやりきれない思いを感じました。こうした方たちが、土下座なんてしなくても気兼ねなく生活できる世界になればいいのに、と思ったことを覚えています。
また、アパートで一人暮らしをしていた高齢者の方が認知症になって、ドアに鍵をかけて閉じこもってしまったことがありました。私と警察とヘルパーさんとで一緒にアパートに行ってドアを開けたら、その高齢者が頭から血を流して立ち尽くしていたんです。
私と警察がどうしていいかわからなくて戸惑っていると、ヘルパーさんが躊躇なく部屋に入って、ケガの状態を確認しました。その姿を見て、介護に携わっている人たちの凄さを感じました。
福祉分野の仕事をしていて感じるのは、介護や保育は大変な仕事の割に給与が安かったり、クレームを受けたりしやすいことです。介護や保育の事業所で顧問弁護士がついているところは多くありません。このような業界で働いている人たちを法的に保護するために、予防法務にも取り組んでいきたいです。
――仕事をするときに心がけていることは何ですか?
依頼者が安心できるよう、できるだけ迅速なレスポンスや丁寧な説明を心がけています。また、私が「こうするべき」と意見を押し付けるのではなく、依頼者自身がどうしたいかを大切にしています。
――自身の強みは何ですか?
福祉分野のネットワークを持っていることです。私1人では対応が難しいと思ったら、信頼できる社会福祉士と協働したり、支援団体につなぐなど、他の弁護士よりも問題解決のための情報や手段を持っていることが強みです。
――社会に対してどのような問題意識を持っていますか。
女性やLGBTQの方が、辛さや理不尽を感じていても、なかなか声を上げられない状況にあることです。女性にとって、働く環境が整っていないとも感じています。また、待機児童が依然として多く、放課後に児童が過ごす場所が不足していることも問題視しています。
私は、埼玉県の男女共同参画審議会にも委員として参加しているので、これらの問題について、他の専門家たちと一緒に社会に提言していきたいです。
また、日本は少子高齢化社会ですが、埼玉県は今後、特に急速に高齢化が進む地域です。
無縁社会と言われていますが、独身の方、ご夫婦で暮らしていてお子さんがいない方、お子さんがいてもお子さんが遠方であったり、お子さんに障がいがあったり等、身内に頼れない方は今後増えていくと思います。このような方たちには、成年後見制度や任意後見制度の活用、遺言書の作成などにより、その方らしい人生を送ることができるようにサポートができればと思っております。
――休日はどのように過ごしていますか?
料理が好きなので、煮込み料理やお菓子を作っています。あとは、ブログを更新したり、法律を一般の方にわかりやすく伝えるための漫画の構想を練ったりしています。
――趣味は何ですか?
漫画を読むことです。
子ども達と接するときに、最近の漫画を知らないと話が合わないので、『鬼滅の刃』、『呪術廻戦』、『スパイファミリー』など話題作はもちろん読んでいます。児童養護施設に漫画を寄付する活動もしています。
漫画を読むことで、世の中にはいろいろな人がいることを学べますし、心が豊かになります。子ども達が健康で文化的な生活を送るために、漫画は重要な役割を果たしていると思います。
個人的に好きなのは、荒川弘先生の『鋼の錬金術師』や、歴史や心理を扱った女性漫画家の作品です。特に、池田理代子先生の『ベルサイユのばら』、山岸凉子先生の『日出処の天子』、萩尾望都先生の『イグアナの娘』がお気に入りです。家族を描いた宇仁田ゆみ先生の『うさぎドロップ』、よしながふみ先生の作品も好きです。
あと、保育士なので、子どものおもちゃを見たり、絵本や児童文学を読むのも好きです。 特にお気に入りは、ミヒャエル・エンデの「モモ」や「はてしない物語」です。
――今後の展望を教えてください。
漫画、紙芝居や講演などを通して、法律をわかりやすく伝える活動をしたいです。法律は、よりよく暮らすために誰もが知っていた方が良いツールだと思うからです。実際、これまでに成年後見紙芝居を作成し、上演していただいたこともあります。
また、介護や保育の事故に関する予防法務や、親族に頼れない方の遺言書の作成や任意後見制度を使ったサポート、児童養護施設や乳児院などの施設と弁護士などの専門家をつなげる仕事ができたらいいなと思います。
――法律トラブルを抱えて悩んでいる方にメッセージをお願いします。
難しいかもしれないけれど、まずは誰かにSOSを出すことがとても大切です。SOSを出してもすぐには気付いてもらえないことや、自分に合う相談相手が見つかるまでに時間がかかることがあるかもしれませんが、諦めずにSOSを出し続けてほしいです。
皆さんにとって弁護士はまだ遠い存在かもしれませんが、少しでも身近な存在に感じてもらい、頼っていただけるように、私たちも努力していきたいと思います。