こんにちは。弁護士・社会福祉士・保育士の村松綾子です。
今日は、面会交流に関する絵本のご紹介です。
タイトルは「パパはジョニーっていうんだ」。スウェーデンの作家の絵本です。
絵本では、心温まるちょっぴり切ない面会交流の様子が描かれています。
面会交流の様子が分かりやすくリアルに描かれており、とてもお勧めです。
絵本の中では、主人公のティムが、自分の周囲の人に「自分のパパはジョニーだ」と自慢げに紹介しています。
私の元依頼者で、自分の子どもが面会交流中に偶然出会ったお友達に、「僕のパパは、鈴木洋一(仮名)っていうんだよ。」と自慢げに話しているのが「うれしかった。」とお話されていた方もいました。
そもそも、面会交流とは、「婚姻中の父母が別居している場合,あるいは父母が離婚した場合において,子を監護していない親(非監護親)が子と直接会うなどの交流をすること」をいいます。
面会交流は、弁護士としても常に大変悩ましい問題です。
別居している、あるいは離婚している夫婦のお子さんたちは、いろいろな思いを抱えており、何がお子さんたちに最善なのか周りの大人が真剣に考えていかなければなりません。
いろいろな事情があって、弁護士に相談・依頼をして、別居・離婚に至っている関係であるため、元夫婦としてお互いに憎んでしまったり、複雑な感情があると思います。しかし、元夫婦としては他人でも、お子さんたちの両親であることに変わりはありません。
お子さんたちの環境や気持ち・今までの夫婦関係(DV、モラハラ等)・お子さんたちへの影響(DV目撃、子どもの虐待行為等)によっては、必ずしも面会交流を実施すべきではない場合もあります。
私としては、お父さん・お母さん同士が話し合って、お子さんたちにとってより良い面会交流の方法を模索することが重要である、と考えています。